友達がいないと悩む子向けの本かと思ったら、全く違うジャンルの本。ビジネス書というよりは、意識の高い高校生や大学生が読むとなにがしらをキャッチできるかもという本。
筆者は人生に友達はいらないと言っているのではなく、「仕事仲間と友達は違う」と言っている。
筆者が言う仕事仲間とは、「同じ目的をもった集団で、当初の目的が達成され、互いに必要とする時期が終われば解散する組織」。まさにプロジェクト。
【印象に残った記述】
■ FBの友達を例に挙げながら、専門バカまで言及
経済学の原則として「増えすぎたものは価値が急激に低下する」。人脈も同じである。(中略)
モノも知識も、たくさん持ちすぎると、それを自分がコトンロールしていると思っていながら、逆にそれらに縛られてしまうということがある。いわゆる「専門バカ」というのがそれだ。ある分野については膨大な知識を持っているがゆえに、それ以外の視点からは物事が見えなくなってしまうのだ。
だからそれを防ぐためにも、ときどきは自分の持つ「モノ」や「知識」を手放した方がいい。これは勇気がいることだが、「持っているものが多いこと」が貴いのではなく「必要なものが少ない」のが貴いのである。仲間についても同じだ。
■ 学生時代の友達の最大のよさは、お互いにまだ何者でもなく、フラットな関係を構築できること
社会人になってしまうと、自分と違う業界や社会階層の人と出会って親しくなることは難しくなる。しかし、学生時代は出自がほとんど関係ない。
「何者でもない時代」が有用な証左に、大学よりも高校の方が「同窓生意識」が強いことが挙げられる。
学生時代の友達のよさや、社会時になってからの出会いが限られることには賛成。
だけど、大学より高校の方が同窓生意識が強いというのは「そう?」と思う。学生時代にもカーストはあって、一番いろいろな人が認められるのは大学のような気がする。
高校の同窓会が強いのは難関校ならではだと思う。選民意識による結束というやつ。
■ 肥満は伝染する、だから?
ハーバード大学医学部のニコラス・クリスタキス教授が行った調査によると、肥満傾向の人が持っている人的ネットワークを調べたところ、「太った友達を作ると自分も太る傾向が強くなり、肥満は人から人へとあたかもウィルスが伝染するように広がっていく」ことが統計的に証明されたのである。(中略)
しかも、この傾向は「特に親しい友人」が肥満である場合に、加速する傾向が強いという結果がでている。
夫が肥満気味です。別れた方がいいですか?(笑)
「自分がなりたいと思う人の近くに身を置け」と言うのは本当にその通りだと思う。
■ ブートキャンプ的環境
マッキンゼーは、社員は基本的に同じ役職には3年程度しかいられず、3年経っても上位の役職に昇進する見通しがなければ退職を迫られる。「up or out」という文化が当たり前のものとみなされていた。
マッキンゼーとリクルートを卒業した社員に、起業して成功する人が少なくないのは、このように「ブートキャンプ的環境」で厳しく鍛えられた経験があるがゆえなのである。
【本の中で紹介されていた会社(一例)】
10年以上前に出版された本にこれらの会社が紹介されているってすごいと思いました。
途上国を中心とした地方にいる教育機会に恵まれない子どもに映像教育を
届けることで夢を叶えるNPO法人。創設者は東進衛星予備校で学んだ人。
一番最初にとりかかったのはバングラデシュ。ダッカ大学(バングラデッシュ最古の子大学、難関公立大学)の学生にインタビューしたところ、100人中93人が予備校に通っていたらしい。超学歴社会!
読書が趣味だった祖父が緑内障のために突然両目が失明してしまい、本が読めなくなったことをうけ、「目が不自由な人にも、読書の喜びを提供したい」と考えたところが原点。創業当時の日本にオーディオブックの市場はなく、著作権の問題など解決しなければいけない課題がたくさんあった。そんな中で、2007年に日本初のオーディオブック配信プラットフォームをスタートした会社。
