Beanの日記

徒然日記

「認知症の人にやさしい金融ガイド」

毎日暑い日が続きます。

外に出るのは最低限、食料品の買い物と図書館です。

リビングにゴロンと横になって本ばっかり読んでいます。

 

「認知症の人にやさしい金融ガイド」

思っていたのと違う内容の本でしたが、薄くて読みやすい本でパラパラやってたら読み終わりました。

この本で紹介されている金融機関の対応は優等生過ぎますが、地方がおっとりのんびりしているというのは事実です。首都圏に住んでいる人にはわからないかもしれませんが、地方は地銀が強いです。各駅に有人店舗があります!というのは言い過ぎですが、そういうノリで手厚いです。もうしばらくの間、高齢化社会において地銀や郵便局が果たす役割は大きいと思います。

 

「町長選挙」

「町長選挙」

4話中3話が、「これって、〇〇さんのことだよね?」とすぐにピンとくるモデルがいる作品でした。

路線はこれまでの伊良部シリーズと同じですが、はじけ方が控えめです。次のシリーズが出ているのですが、図書館の順番がまだもう少し回ってきません。

きぃーっ!

 

「京都くれなゐ荘奇譚1,2」

「京都くれなゐ荘奇譚1, 2」

 

ブロ友さん推しの白川紺子さんの作品です。

先日、北海道(夫の実家がある)に行った際のお供に借りました。

主人公の澪がよくぶっ倒れるのが心配です。

今、4巻まででています。そのうち続きを読みます。

 

「嫌われる勇気」

「嫌われる勇気」

 

10年ぐらい前でしたっけ?一世を風靡した作品です。

当時の私は忙しかったし、アドラー心理学自己啓発セミナーの宣伝文句に使われていることが多く敬遠していました。最近どこかで紹介されていて積読に入れていました。

すごいですね、今でもまだ図書館で多くの方に読まれています。

 


さて、内容です。哲学者と若者の対話形式で話が進みます。若者の疑問やつっこみが秀悦です。フロイトユング原因論(*1)とアドラーの目的論(*2)の違いについて説明が展開されていました。

 

(*1)過去の出来事が、現在の状況を作っているとする考え方。カウンセリングで結果に繋がった過去の原因を探り、 その原因を消去したり上書きすれば結果が変わるというアプローチをとる。過去の原因とは事件や事故、トラウマなど。

 

(*2)人間の行動にはすべて目的があるという考え方。「人は何かの目的があって今の状況を作り出していると説いている」と書かれています。

 

原因論(*1)とアドラーの目的論(*2)の違いは、

「子供が嫌いだから、結婚に積極的になれない。」と言う人がいた場合、

原因論(*1)で考えると、子供を見ていると幼少時代に両親からうけた虐待を思い出してしまうなどトラウマとなる原因を探って対処していきます。

目的論(*2)で考えると、結婚したくないという目的を達成するための言い訳として子供が嫌いだと言っていると解釈して対処していきます。

この例えからわかるように、原因論(*1)と目的論(*2)のどちらが正解で優れているのかという話はナンセンスです。

注)上の例えは私の自作です。

 

本書の立場上、目的論(*2)が優位な書き方になっていますが、原因論(*1)を否定しているわけではありません。若者が哲学者に問いかける世俗的な悩みは原因論(*1)では解決しきれなく、アドラー心理学で考えていくとよいという話です。

 

 

感想は、共感する部分が多かったです。

あれやこれやと理由をつけて、やりたくないことを後回しにするというのは誰でも身に覚えがあるのではないでしょうか。私は耳が痛くなりました。😅

アドラー心理学では、「やりたくない、できればやらずにすませたい」という目的を達成するためにやらない理由を見つけて言い訳しているという解釈です。こうやって書いていくと更に耳が痛くなります。

 

あとは対人関係の問題で、

例)他人を変えることは難しいが、自分を変えることはできる

例)10人いれば2人の人には嫌われる

など既になじみがある話も多かったです。

これらのエッセンスだけでも十分に使えますが、どうしてそう言われるのかという根本のところを理解すると正しく使えると思います。

ちなみに、アドラー心理学を実践するためのキーワードは、自己受容、他者信頼、他者貢献です。

 

私は「アドラー心理学自己啓発セミナー≒怪しい」という理解で敬遠していましたが、上に書いたようにアドラー心理学は既に生活の中に浸透しています。

自分を見つめなおすときや、他人との関係を考え直すのにアドラー心理学は有効だと思いました。

先に、「原因論(*1)と目的論(*2)のどちらが優れているのかという話はナンセンス」だと書きましたが、実際には原因論(*1)と目的論(*2)の両方を駆使しながら課題を解決する場合が多いと思います。

 

「#真相をお話しします」

「#真相をお話しします」

 

どこかで話題になっていて借りた本です。

 

短編が5話入っています。

「実は〇〇でした」みたいな後だしジャンケンのような真相はなく、全て話の中に伏線がはってあります。だから5‐7割は想像がつく話なのですが、残りの部分に「あぁ、そういうことだったのか」と唸らされました。違和感があったこと(伏線)が最後にさらっと回収されて、「ほぉー!」と思います。

 

いとも簡単に人が殺されちゃうのがひっかかりましたが、そこをつく作品ではありません。

短編なので1日1話、寝苦しい夜のお供にどうぞ。

 

※性を取り扱う話があります。描写はありませんが、小中学生に渡す場合の判断はご家庭でお願いします。

「本心」

「本心」

本心

本心

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ブロ友さんが推していた作品です。

 

表紙からうける印象とは違うストーリーでした。

 

2021年に出版された本で、2040年ごろを想定した話です。

2040年がどのようになっているかはいろいろと想像できますが、この作品ではAIの実用化、経済格差(二極化)、自由死の選択の合法化、国の財政が今より悪くなっていることにフォーカスをあてて話がすすみます。
2040年は近くはないけど遠くもなく、私がまだまだ元気に生きているつもりの未来です。そのころ自分はどういう生活を送っているだろう、そして何を考えているだろうと思いました。

 

主人公の少年がいい子で、幸せになってほしいと思いました。

 

「ルビンの壺が割れた」

「ルビンの壺が割れた」

 

FBのメッセージ機能を使った往復書簡スタイル。

 

FBで昔の知り合いを見つけて連絡をすることは問題ないと思います。

うさんくささが漂うものの、丁寧にしたためられた手紙を読むと続きが気になります。敬遠しながら読みすすめました。

 

最初はうさんくさいながらもノスタルジー色が強かったのですが、すぐにただのノスタルジーではなくなってきます。私は味わうというよりは事実(からくり)が知りたくて一気読みしました。

 

最後は予想できない結末で、後味は悪いです。

難しい内容ではないので隙間時間にちびちび読んでも話を追えて楽しめます。

一風変わったテイストの作品を読んでみたい方にはおすすめです。

 


図書館やブックオフでどうぞ。