Beanの日記

徒然日記

「時をかけるゆとり」

「時をかけるゆとり」

随筆です。面白かったです。声を出して笑えるところもあります。隙間時間にちびちびと読めます。

筆者が早稲田大学時代の思い出に基づいた作品です。私の中にある早稲田生や京大生のイメージってこんな感じです。

そうえいば、筆者の作品は以前に「何者」という小説を読んだことがあります。今時の若者が良く描けていると思います(上から目線ですみません)。共感できるのは、時代はかわっても変わらないものがあるからなのかなぁー(更に上から目線ですみません)。

あと「正欲」も有名です。図書館で予約していると思っていたのですが、もれていました。改めて積読しました。

 

「親の認知症とお金が不安です」

「親の認知症とお金が不安です」

認知症について知りたい人向けの本、漫画も混じっていてわかりやすいです。初心者向け。本屋でパラパラするか図書館で借りるのがおススメです。

私はお金の話(特に親名義の資産について)に触れられていると思って読み始めたのですが、そこはさらっと流されていました。肩透かしを食らった気分になりました。

お金については、親が元気なうちからきちっと整理しておくことが大事で、認知症だとわかったらすぐに定期や証券は解約するなり名義を変えるのがおすすめ(症状が軽いうちは意思表示ができるので問題ない)と書いてありました。

 

これまで認知症は「いかれた」、「壊れた」というような言い方をされることもありました。最近は、認知症の方の言動に理由や目的があるということがわかってきたのでそういう言い方はしなくなったそうです。

例)「徘徊」。例えば、買い物に行こうと思って家を出たけど途中で買い物という目的を忘れてしまい、家に帰ろうと思ったけど道がわからなくなって余計にあせってあちこち歩きまわってしまう現象らしいです。

例)何回も同じことを聞くのは不安だから。

例)近い人には甘える(いわゆる認知症の症状が強く出る)が、たまにくる身内の前では以前と変わらず落ち着いて対応できる。

 

筆者や本書で紹介された事例では、1か月に1回、実家の様子を見にいっていると話している人がちらほらありました。私が勤務していた会社で常駐していた派遣さんにも、一人住まいの母の様子をみるために1か月に1回、休みをとる人がいました。そういう人が増えてきているのなら、会社としては1か月に1回1日から2日の介護休暇制度を作ってほしいと思いました。私が勤めていた会社では、通常の年次処理で回している人が多かったです。

それから、私が勤めていた会社には必殺技がありました。生理休暇(名称は異なる)です。介護にかかわらず人事に相談して特例として認められると生理休暇(名称は異なる)で申請できました。だから、男性社員の勤怠管理システムにも生理休暇(名称は異なる)メニューがあって、生理休暇申請をしていました。

生理休暇(名称は異なる)は給料が一部カットされます。高齢化社会少子化の問題を考えると、介護休暇なるものを整備して生理休暇(名称は異なる)とわけたほうがすっきりするのではないかと思いました。

 

「最高の職業と進路が見つかるガイドブック」

「最高の職業と進路が見つかるガイドブック」

時間との関係で、タイトルとマーキングされているところを中心に読むというパラパラ読みでした。1,2章は高校生から知っておくべき仕事の話で山内太地さんが執筆、3,4章は高校生から知っておくべき就活の話で小林尚さん(コバショー)が執筆しています。私は3,4章が参考になりました。

 

山内太地さんは大学マニアで、日本全国約800大学を訪問、海外は14か国3地域約100大学を訪問・取材している。みんなが知りたい!と思うことだけど、知りたい!と思っている時期が短すぎて忘れちゃうからこういう調査をする人がいなかった。それをやっちゃった人。

 

小林尚さん(コバショー)は、CASTDICEで有名な人です。

 

以下、3,4章のメモです。

文系学生は文学部にいこうが経済学部にいこうが、就職先で制限されることはなく、職種も総務でも人事でも営業でもなんでもあり。その分、学歴がきいてくる。

インターンは大学1年生からある。長期間のインターンは有償のことが多い。将来のことについて考えたり学びながらお金がもらえる場合もあるけれど、安い労働力の場合もある。

コバショーは大学3年生でコンサルのインターンをはじめた。インターンは就活(内定)につながることもあるので、やらない手はない。

文系の院卒は就職に不利(一度、就職を放棄した人という扱い)

最近の就活は、大学ごとにグルーピングされていて、その枠から〇人という選抜をしている会社が多い。例)東大京大枠、早慶枠、GMARCH

報われないこともあるけれど、頑張るしかない。就職後は頑張ってその組織で抜きんでるもあり(出世)、成長して外へ出るもあり(転職)。

 

「住まい大全」

「住まい大全」

これから家を買う人におすすめ。パラパラと読める本です。

筆者の平松さんはYouTuberらしいので、YouTubeをみるほうがよいかも。

後でどうとでもなる事とそうでない事があるのでそれらを見極めることが大事。

高性能住宅を追求すべし!という内容です。

 

お勧めは平屋の高性能受託を注文住宅だけど、

コスパが良いのは二階建ての高性能住宅を大手の規格住宅みたい。

 

「「空気」を読んでも従わない」

「「空気」を読んでも従わない」

どこかで紹介されていて、アマゾンでの評価数470で評価4.3だったので読みました。この手の本はあまり期待していなかったのですが、読みやすくてなるほどと思いました。

話は、「世間」と「社会」の違いを明確にするところから話が始まります。外国では「世間」という概念はなく、あるのは社会のみだそうです。「世間」とは簡単にいうと村社会のことです。学生だったら学校生活、サラリーマンなら会社も「世間」です。

明治政府は「世間」をつぶして「社会」のみの国にしようとしたけど、日本の文化に根を張っていてつぶせなくて残っていて今に至るそうです。

「世間」は良いこともありますが、同調圧があり生き苦しさにもつながります。今、この「世間」は薄く弱くなりつつあります。特に都会では多様性とセットでいろいろな生き方(選択肢)があります。学校だったら通信制の学校の認知度があがっていますし、ホームスクールを選択される方もいます。就職も、フリーランスや起業を選ぶ人もいます。

そういった話をもとに、世間がある国で生き苦しさを感じたときの考え方などがソフトに書かれています

 

「四月になれば彼女は」

「四月になれば彼女は」

読後の感想は、表紙のとおり淡い空色にうすい靄がかかったような感じ。

情景描写に力が入っているわりに人物描写は淡泊で、よくある話が淡々と続く。後半にやや展開があって最後の章はよかった。

 

【突っ込み】

ストーリーには関係ないけど、

・医学部生は他学部の学生が入る部活やサークルには入らない

・医学部生は忙しくてこんな学生生活じゃない

 

【へぇーと思ったこと】

・動物と結婚した人がいる

 「イルカ、結婚」で検索をするとあれこれヒットすると書いてあったのでやってみた。そのとおりだった。

タワーマンションの上層階では、窓から飛行船が横に見える。

 

「家で死のう!」

「家で死のう!」

家で死のう!

家で死のう!

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元外科医で今は緩和ケア医の筆者が患者の実例を挙げながら、終末期医療を語る本です。延命治療にも少し触れられています。万能ではありませんが、読みやすいのでおすすめです。

以前、ネットで「医師たちが死ぬなら癌と口をそろえて言う」という記事を読んだことがありますが、こういうことなのかなぁと思いました。