Beanの日記

徒然日記

「「フラフラ」のすすめ」 益川敏英

15歳の寺子屋 「フラフラ」のすすめ

15歳の寺子屋 「フラフラ」のすすめ

 

 

やっぱりデキる人は違う。茂木さんの本を読んだ時と似た感情がわいた。
益川さんは、宿題というものを家でちゃんとやったことがない。学校の授業中も、自分が興味を持っている本を読みふけったり他のことを考えていたとのことだ。それでも高校に進学でき、地元の名古屋大学に現役で合格している。優秀な人なのだ。そして、大学卒業後は学者の道にすすみ、ノーベル物理学賞を受賞している。
 
益川さんは、若者に「フラフラ」をすすめている。
「興味のあることを次々に追いかけなさい、そうすることで自分がやりたいことがみつかるから」
と書いている。茂木さんと同じことを言っている。
しかし、基礎力の大切さも訴えていて、
「現代では基礎的な勉強なしに発明は生まれない」と断言している。
例として、天才発明家のエジソンのエピソードをとりあげた話がわかりやすかった。どんな話かというと、
エジソンは、電気を作って売れば儲かると考え電力会社を設立した。時を同じくして、エジソンのライバルも電力会社を設立した。結果、エジソンが破れ、エジソンの会社は潰れた。エジソンが失敗した理由は、送電の仕組みとして直流を採用し、ライバルは交流を採用したため。エジソンは高等教育を受けておらず、交流の仕組みを理解する数学的な知識がなかったのが原因としている。そして、
「(エジソンの失敗は、)科学の世界では、基礎的な知識がないとうまくいかされることはないということを教えてくれる。基礎的な勉強をしていなかったエジソンが発明王になれたのは、科学がまだ未発達だった19世紀の人間だったからだ。」
と書いている。
 
個人的には、この一文が気に入っている。
好きなこと、興味があることをとことん追究して成果を出すためには、基礎力が必要だと思う。
 
茂木さんの本の感想はこちら。