- 作者: 岸本佐知子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/01/06
- メディア: 文庫
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この本は、約50ぐらいの短いエッセイがまとめられた本で、「ついこの間まで毎日使っていたものが急に行方不明になって、探せどもなかなか出てこない。でも、ある日突然それがみつかる。それも、いつもそれを置いたり使ったりしていた場所で(勿論、行方不明になった時にそこを真っ先に探したことは言うまでもない)」というような、「あるある、こういうこと!私だけじゃなかったのね!」とか「筆者と思考回路が似ているわ!(違うわ!)」と、共感しながら、軽快な読書を開始できる本・・・。しかし、それものもつかのま、さすがに同じ調子の話しが50も集められていると疲れてくる。そもそも、この手の話は、一度にせいぜい2,3話 読めば充分で、それ以上読むのは辛い。あとがきを見ると、雑誌のコラムかなにかに掲載していたものをまとめた本であることが判明し、納得。タイトルの横の☆評価は低めですが、作品そのものは私は好きで、もし、その雑誌の購読者だったら、毎回、チェクして読むだろうなぁと思います。