Beanの日記

徒然日記

人生に必要な友だち、害になる友だち ジャン・イェガー★★★☆☆

人生に必要な友だち、害になる友だち

人生に必要な友だち、害になる友だち

上に記した「友達がいないということ」の本の隣にあったのでついでに一緒に借りました。
筆者は「友情」について研究している人で、本書は20年の研究や観察の成果のまとめらしいです。
まず、目をひいたのが序文。筆者の最新の調査によると、「気軽な友だち」、「親しい友達」、「親友」に裏切られたことがありますかという質問に対して、171人中116人が「Yes」と回答したそうです。これは、回答者の68%にあたります。

第1章は、「友だちの条件」。語り尽くされた内容です。。
第2章は、「害になる友だち」と称して21のタイプが展開されています。読んでいると、「あぁ、こういう人いるいる」、「らららら!?これってもしかして私のこと?」、「うーん、でも人はいいところと悪いところがあるよね。。。」と、いろいろ思いました。ただ、それぞれのタイプで駄目出しをして終わりというのではなく、こういうタイプと付き合いたいのであれば、「こういうことに気をつけなさい。」とか、「こういうふうに付き合いなさい」という助言が最後に2,3行程度書いてあります。その2,3行の助言が救いでもあり、強烈なパンチでもあります。一見、相手の駄目出しをしているようで、実は、「あなたはこういう付き合い方ができますか?できないのであれば友だちづきあいはやめるべきです。友だちでいられるのもいなれないのも、あなた次第なんですよ。」と言っています。
そしてとんで第6章では、「上手に別れるためのルール」です。ぬかりない。。。

全体的に論理的でドライな印象です。日本人には書けない作品です。