成功する人は缶コーヒーを飲まない 「すべてがうまく回りだす」黄金の食習慣 (講談社+α新書)
- 作者: 姫野友美
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/21
- メディア: 新書
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一貫して書かれていることは、
「タンパク質を食べなさい、特に動物性タンパク質をしっかり食べなさい。デキル男は肉食よ。」
ということと、
「炭水化物を含む糖類の摂取量を抑えなさい」
ということで、それが医学的見地の内容と有名人のインタビュー内容をふまえて書かれています。
何故、タンパク質の摂取を推奨して糖類の摂取を控えるようにいっているかというと、摂取後の血糖値の上下だそうです。食べ物を食べると血糖値があがりますが、消化吸収がよい糖類を摂取すると血糖値が急激にあがります。血中の血糖値があがると、脳はねむくなるそうです。一方、タンパク質は吸収がゆっくりしているので、血糖値の上昇も緩やかで、眠くなりにくいそうです。炭水化物たっぷりのお昼ごはんを食べた後、眠くて仕事がはかどらないのはもっともなことで、タンパク質をしっかり食べればそういうことはないそうです。また、夕方、フラフラになるのも、昼食に消化吸収がゆっくりしているタンパク質をしっかり食べればに改善することができ、もし、3時のおやつをするとしても、小魚やチーズなどのおつまみ系がおすすめだそうです。スィートはもちろん、おにぎりなどの炭水化物はご法度だそうです。
毎日のこと、就業時間をフルパワーで働ける人と、そうでない人では差がでて当然よ、ということです。
この手の話は、感化されすぎずに、改善したほうがよいこと、実践したほうが好いことを取り入れていくべきたというのが持論です。
我が家では、毎朝、チーズの破片を少し食べることにしました。
本書をよんで、「へぇー!」と思ったことが3つあります。
1つめは、脳の乾燥重量の6割は脂質だそうです。
だから、脳にとって良質な脂質はwelcomeだそうです。最近リノール酸系の油は良くないといわれていますが、オレイン系の油(オリーブオイル、ナッツ)がおすすめだそうです。あとは、青魚の油や、しそ油、ごま油もお薦めだと書かれています。
2つ目は、うつ病患者は一般の人に比べて低血糖な人(血糖値が正常じゃない人)が多いそうです。
ストレスをチョコレートで発散させている人も珍しくないそうです。チョコレートは麻薬と一緒で中毒性があるそうで、ストレス発散のためにチョコレートを食べ続けると量が増え、血糖値が乱れるそうです。うつ病にはいろいろな薬がありますが、多くの薬は副作用があり、患者自身も少し元気になってくると飲みたがりません。こういうややこしい薬を飲まなくても、食事を見直すことで改善する患者も多く、自身の患者でも実証済みだそうです。
3つ目は、筆者いわく、三角食べは昔の食べ方だそうです。
21世紀は、洋食のフルコース料理のように、野菜→メイン(タンパク質)を食べ、隙間をパンやライスの糖類で満たすという食べ方がお薦めだそうです。
−−−おまけ−−−
4章からなり、1,2,4章はタイトルにあった話の展開です。しかし、3章のタイトルは「デキル男は女性上司の扱いもうまい!?」となっており、内容も他の3つの章とは路線が違いました。私はこの手の本はナナメ読みをしちゃうので、じっくり読むと本書での3章の役割がみえてくるのかもしれませんが、「3章はなくてもよい」と思いました(偉そうなことをいうと、筆者が起承転結の構成を意識して書いたけど、「転」ですべったのではと思っています)。