Beanの日記

徒然日記

バッテリー あさのあつこ ★★★★★

バッテリー (角川文庫)

バッテリー (角川文庫)

天邪鬼な私は、話題に上がった本はなかなか買いません。でも、本好きなので、結局、数年後には買うんですけどね(笑)。
この本もそんな本の1冊。この間、バスを待っている数分の間に買いました。というか選ぶ時間なし。棚を見ていたら、夫が「バス来たよ!」っていうのであわてて1冊もってレジで精算したのがこの本です。正直言って、買ってしまった自分が嫌でした。orz
さてさて、本題の書評ですが、よかったです。写実的で、冗長的でなく、やっぱり、直木賞作家は違うなぁと思って読みました。
何が一番よかったかというと、友情とか、主人公の成長などをテーマにした作品は多いですが、そういう作品にありがちな、目覚めみたいなものを一方的におしつけてくるところが一切ないところです。
具体的に言うと、主人公の巧は、こと野球に関しては、能力的にも精神的にも確立されたようなところがある小学生→中学生なのですが、天才が故の辛さみたいなものを背負っていて、その刺々しいところが最後までかわらないところがよかったです。
学齢期の子どもに対して、「野球は趣味、本業は勉強」という大人たち(社会)の現実もよく書かれていました。
私見ですが、何かを悟る出来事というのはたまにありますが、でも、それで一瞬にして人格や態度までが目に見えて変わることってないと思います。でも、小説の世界ではよくあります。この小説の感想として、「物語だからね」というコメントがでないところが好きです。

・・・って、ここまで書いて重大な間違いが発見されました。私、誰かと勘違いしているかも。今、Wikipediaをググってみたけど、直木賞とかそういう記載はないわ。しかも、年齢も、そこそこいっているし。数年前、新進気鋭の若手女流作家といわれ、直木賞作家になった人だと思っていました。(ノ∀`)アチャー

それから、バッテリってVIまででているんですね。続きを読もうかな、それともこのままにしておこうかな(続編のできがいまいちということはよくある。がっかりしたくない。)。。。迷うわ。