ぼくは悪党になりたい 笹生陽子 ★★★★☆

ぼくは悪党になりたい (角川文庫)

世の中には複雑な事情の家庭もあるもんだ。
主人公（僕）の家族は弟と母親。母親はシングルマザーで、弟と主人公は父親が違う。主人公も弟も自分の父親を知らない。
母親は、海外に出向いてはインテリアだったか雑貨だったかを買い付ける仕事をしているので、留守がち。
留守の間、主人公が料理から掃除から弟の世話までなんでもやる。ちなみに主人公（僕）は高校生。
登場人物の設定とは反して、話は静かに展開する。
最後の結末は、かなり驚いた。