Beanの日記

徒然日記

にんげんのおへそ 高峰秀子 ★★★★★

にんげんのおへそ (新潮文庫)

にんげんのおへそ (新潮文庫)

2月のはじめに、俳優の宍戸錠さんの自宅が火事になった。そのことを、朝のニュースで知った。放火っぽいようなことをにおわせるような言い方だったので、進展があったのかどうか、数日後、ネットで検索したが、情報は得られなかった。その代わり、飼い犬にサダム・フセイン子というかわった名前をつけていたということがわかった。宍戸錠さんってどういう人なんだろう。。。
wikipediaなどで宍戸錠さんなる人がどういう人なのかを改めて確認し、その後、脱線してネットワーフィーンをしていたら、どこをどうたどったのかはわからないけど、高峰秀子さんにいきついた。
高峰秀子さんの評価として、「子役から芸能界にはいり大成した数少ない大女優。文章が上手で、本などもだしていて、本も人気がある。」と書かれていた。TVや映画を殆どみない私でも名前ぐらいは知っている女優さんなので、相当な功績を残した人なのだと思うが、残念ながら顔はわからない。この日のネットサーフィンはここで終わった。
数日後、時間調整のためによった本屋で文庫本を物色していた時に、偶然にもこの本をみつけた。買うつもりはなかったが、せっかくなので本棚から出して手にとってみた。
表紙は歳をとってからの高峰さんの写真で飾られていた。品があって、とても美しい人なのは言うまでもないが、眼の力がとてもしっかりしていて、しばし釘付けになった。私も、歳をとったらこういう雰囲気をもつ女性になりたいもんだ。
他に読みたいと思う本がなかったこともあり、この本をお買い上げ。

作品の内容は、幼少のころの話から、大物女優になってからの話、隠居後の夫婦生活などがぽつりぽつりと書かれている。話し言葉に近い文章で親しみやすいが、だらしなさや曖昧さは一切ない。きっと台本・脚本などの台詞をみてお芝居をしていくうちに洗練されたのではないかと思う。

もし、高峰さんの作品を本屋で見かけたら、試しに買ってみてください。