- 作者: 池井戸 潤
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/12/06
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 186回
- この商品を含むブログ (123件) を見る
主人公の半澤は、とても前向きでクリアー、そしてかっこいい人。「どこかに解決策があるはず」、「基本は性善説。しかし、やられたら倍返し。」、のキャラクタでどんどん話がすすみます。
でも、半澤はただの仕事人間ではありません。人間の強さと弱さは表裏一体であることを理解していて、その間で辛い選択をした友人に、「本当に欲しいチャンスは掴めよ」といいきり、約束を果たします。
小説だから、と言い切ってしまえばそれまでですが、会社で政治的なことにふりまわされる組織*1をみて気持ちがモヤモヤしていたので、スカっとしました。
主人公の半澤は、どこにいっても前向きでかっこいい人でいる、そういう含みがある終わり方です。
*1:異動前の組織。さすがに異動したての部署の事情まではわかりません。