- 作者: 北尾トロ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/01/09
- メディア: 文庫
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そんなことを漠然と考えていたこともあて、これを読めば裁判が少しわかるかなと思って購入した。
22幕の構成で、最初の2,3幕を読んで失敗したと思った。裁判がどんな感じのものかだけであれば、ちょこっと立ち読みすればわかると思った。
出張のいきしなで、時間を気にしながら買ったのであまりちゃんとみて買わなかった・・・。
といいつつも、もったいないので最後まで読んだ。筆者は傍聴マニア*1といって、裁判所にでかけていっていろんな裁判を聞きまくるのが趣味らしい。裁判には加害者と被害者があって、それぞれにいろいろな事情をもっているわけだが、それをドラマや映画のようにみたてて役者がそろっているとか、役不足だとかと評し、面白かったとかつまらなかったとするところに違和感を感じた。よく、裁判はゲームで、弁護士によってかわるということは聞く。しかし、一般人がそれを堪能しているということに違和感を感じた。
最後まで読みきると、筆者も裁判を傍聴して、同情したり怒りを覚えたり、なんだかなぁと思ったりしているようで、その感覚はそんなにおかしくないことがわかた。ただ、いったん、裁判を傍聴し始めると、裁判をなにかのショーと同じにみてしまうみたい。