- 作者: 向田邦子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1983/05
- メディア: 文庫
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男とはこういうものだろうなぁ・・・と思う話。
4.三枚肉
こちらも中年の夫婦の話。
5.マンハッタン
主人公は中年男。会社が倒産した後、特に職も探さず、親が残したアパートのあがりをあてにだらだらと生活する。奥さんにも愛想をつかされでていかれる。中途半端な主人公の描写がすごい。
6.犬小屋
確かに、こういうわかりやすい男性いるなぁ・・・と思った。
7.男眉
女性心理描写にうなった。
8.大根の月
いつの時代も嫁と姑の問題はつきないんだなぁ・・・と思った。
近代化、高学歴化がすすむとなくなる?!
そんなことはないか(笑)
9.りんごの皮
???
10.酸っぱい家族
うーん・・・
11.耳
ちょっとこわい
12.花の名前
こうはなりたくないなぁ・・・(夫に裏切られる話)。
13.ダウト
うーん、会社の中にもありそうな話。人には聞かせられない出世の裏話(弱み)をひょんなことから知られてしまう。出世は姑息な手は使わずに正々堂々と!
総評
日常のなんでもない話、特に中年夫婦をターゲットにした話が多い。若い人が読んでもあまり面白くないと思う。かくいう私も、学生時代に買って読みかけたが、つまらなくて途中で読むのをやめた。年をとった今、読むと、共感できることやいろいろと考えられさせることがある。
本当にごくごく普通の日常がよく書けている、さすが有名作家!