Beanの日記

徒然日記

思い出トランプ 向田邦子

思い出トランプ (新潮文庫)

思い出トランプ (新潮文庫)

3.はめ殺し窓
男とはこういうものだろうなぁ・・・と思う話。

4.三枚肉
こちらも中年の夫婦の話。

5.マンハッタン
主人公は中年男。会社が倒産した後、特に職も探さず、親が残したアパートのあがりをあてにだらだらと生活する。奥さんにも愛想をつかされでていかれる。中途半端な主人公の描写がすごい。

6.犬小屋
確かに、こういうわかりやすい男性いるなぁ・・・と思った。

7.男眉
女性心理描写にうなった。

8.大根の月
いつの時代も嫁と姑の問題はつきないんだなぁ・・・と思った。
近代化、高学歴化がすすむとなくなる?!
そんなことはないか(笑)

9.りんごの皮
???

10.酸っぱい家族
うーん・・・

11.耳
ちょっとこわい

12.花の名前
こうはなりたくないなぁ・・・(夫に裏切られる話)。

13.ダウト
うーん、会社の中にもありそうな話。人には聞かせられない出世の裏話(弱み)をひょんなことから知られてしまう。出世は姑息な手は使わずに正々堂々と!

総評
日常のなんでもない話、特に中年夫婦をターゲットにした話が多い。若い人が読んでもあまり面白くないと思う。かくいう私も、学生時代に買って読みかけたが、つまらなくて途中で読むのをやめた。年をとった今、読むと、共感できることやいろいろと考えられさせることがある。
本当にごくごく普通の日常がよく書けている、さすが有名作家!

[過去の日記:1月10日,3月19日]