Beanの日記

徒然日記

模倣犯 宮部みゆき ★★★★★

ママ友のmaki&yuzuさんから紹介された本。紹介文はこちら
厚い文庫本が5冊、うーん読みきれるかなぁ・・・。通勤電車の中でしか読む字間がない、読めて1日30分〜1時間だからな。。。細切れに読んでもちゃんと話をおえて面白いかな・・・。などと思いながら読み始めたけど、そんな心配は無用!
とりあえず、2/5巻読みました。

模倣犯1 (新潮文庫)

模倣犯1 (新潮文庫)

塚田真一さんという家族を惨殺された高校生(主人公)の紹介と、三ヶ月前に失踪した20歳台のOL古川鞠子さんのご遺族(主に母、祖父)の心理描写がメイン。特に後者の印象が強い。
古川鞠子さんの母の気がふれている様子や、気骨な祖父の描写がまるでその場に居合せたように描かれている。ただ淡々と書かれているのでどんどん字を追っかけてしまう。
私の赤は男の子だけど、こんなふうに被害にあったらどうしようと思うと心が痛む。

模倣犯2 (新潮文庫)

模倣犯2 (新潮文庫)

古川鞠子さんの事件の犯人が明らかになる。そのうちの一人、栗橋浩美の話がメイン。栗橋浩美の自己中心的で幼稚な心理描写がリアルで怖い。
栗橋浩美にはピースという愛称で呼ばれる小学校の時からの付き合いの大親友がいる。第2巻では読者には本名は明かされず、愛称のピースでとおっている。このピースが、栗橋浩美が事件を起こすたびに、「僕達親友じゃないか。困ったときに助け合うのはお互い様さ。」とさわやかな笑顔で栗橋浩美をサポートする。ピースは栗橋浩美と共鳴しているのか、それとも栗橋浩美を眺めて楽しんでいるのかは不明。
あと、栗橋浩美の幼友達の高井和明がちらほら登場する。なぜ彼が最後まで栗橋浩美に付き合ったのかは第2巻には記載されていない。
第2巻は、栗橋浩美とピースが犯行に及んでいる状況や事後に思い出しているストーリがメインだが、身の毛がよだつ。
私、今まで事件や事故にまきこまれることなく、よく生きてきたな。。。と感謝する。