- 作者: 連城三紀彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1987/08
- メディア: 文庫
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1.恋文
「恋文」は去年のちょうど今頃、TBSでドラマ化された作品。
本を買うとき、あのドラマの原作だとわかりちょっと躊躇した。ドラマは1回も見たことがないが、予告は何度か見かけたのでどういう話かはわかっている。しかし、他にこれといった本が見つからなかったのでとりあえず買って読んでみることにした。
あらすじは、ドラマの予告どおり。主人公の夫が昔つきあっていた女性が突然あらわれて、「私は余命いくばくもありません、私が死ぬまで一緒に生活してください」という。夫は「わかった」といって家をでていく。物語はそこからはじまる。
ドラマの予告をみるたびに、なんと非現実的な話なんだろう、馬鹿馬鹿しいとうか腹立たしいというか、こんな男性が世の中にいるんだろうかと非常に不愉快な気分になっていたのだが、活字で読むストーリは悪くない。私がいうのもなんだが、女性が良く描けている。TVドラマの予告では、夫の身勝手さと非常識さに目がいき不愉快な思いしかしなかったが、活字で読む話は主人公に感情移入してしまうのであまり気にならなかった。
主人公に感情移入ができれば、ストーリ全体を通して結構なける。涙度3。*1
読後、TBSのサイトでドラマの公式サイトを確認してみた。キャストとあらすじを確認すると原作にはない登場人物が加わっており、話を盛り上げたようだ。
TBSの公式サイト:http://www.tbs.co.jp/koibumi/