- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1997/09/30
- メディア: 文庫
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第1部より第2部、第2部より第3部のほうが面白かった。
第3部を読み終えた感想としては大学生以上向けかな・・・
心情など、ある程度の年齢にならないと理解できない部分があると思う。
話はそこそこ面白かった。
総評
一言で言うと、まぁまぁ面白かった。
歯切れの悪さの原因は、消化不良にある。例えば、
(1)最後まで読んだけど結局わからなかったことがあり、その部分が気になる
(2)登場人物が登場しっぱなしであること
などなど。
世間の皆様はどのようにお感じになっているのか、アマゾンでチェックしてみた。
驚きだ、すごく、すごく、すごく、すごく、・・・評判がいい。
第1部から第3部まで、それぞれ20名前後のレビューがはいっていて、お勧め度の★が多い。
くどいようだが、私は最後まで読んではみたけど「???」の部分がいっぱいある。この作品について、アマゾンのレビューに投稿する理解度には到底達していない。投稿されているレビューを斜めよみしたが、世間の皆様は自分なりに作品をうけとめて理解し、自論をもっているようだ。世間の皆様、すごい!
恐れ多くも、私の消化不良さなどについて、思いつくままにざっとあげてみた。皆様のご意見をお待ちしております。
(1)最後まで読んだけど結局わからなかったこと
・主人公が井戸の中で経験する意識の世界とは何なのか
・意識の世界の中で会う人たちはどういう人たちなのか
特に、主人公の見方であるボーイや、口笛を吹きながら208号室に出入りするボーイは誰なのか
・綿谷ノボルの持つ能力は何なのか、そしてそれをどういう風に使っていたのか
・主人公の顔にできたあざは一体なんだったのか
・主人公やナツメグが持っている能力とは何なのか、
仮縫い室で行う治療(?)とはどんなものなのか
・加納マルタ、クレタ姉妹の正体はなんだったのか
・札幌であった男(その後、主人公と新宿で遭遇し、バットで殴られた男)は何者なのか
・主人公の奥さんはどこにかくまわれていたのか
・ネコは行方不明中、どこでどういう生活を送っていたのか
・シナモンはなぜ口をきかなくなったのか
(2)登場人物が登場しっぱなしであること
・主人公のおじさん、第2部だったかな・・・にちょこっと登場して、
主人公と一緒にお酒飲んで一言助言をしたっきり出番なし、気になる
・加納マルタ、クレタ姉妹のその後
クレタについては少し記載があったがマルタはどうなったのか?
・井戸のある家の最後の持ち主であった宮脇さん一家は心中したとしているが、
長女だけは生き残っていると書いてあった
なぜ長女だけ生きているのか、長女はどこで何をしているのか、気になる
・札幌であった男(その後、主人公と新宿で遭遇し、バットで殴られた男)は
その後どうなったのか
(3)その他
・音楽や、歴史など、村上春樹さんの教養の広さに驚き
・主人公が経験する意識の世界って、マトリックスのようなバーチャルリアリティの世界?
・誰かの批評に、この作品はRPG(ゲーム)の冒険ゲームのようだと書いてあった。
これもなかなかうまいこというなと思った