Beanの日記

徒然日記

檸檬 梶井基次郎

檸檬 (新潮文庫)

檸檬 (新潮文庫)

檸檬」は問題集で読んだことがあるのだが、梶井基次郎さんのそのほかの作品を読んでみようと思って購入した。
同じ本でも、その本を読む年齢、そのときの気持ちで感想が変わると聞いたことがあるが、これは本当だ。
梶井基次郎さんの作品は、風景描写がとても繊細で美しい、これをゆっくり味わいながら読むのがよいのだと思う。しかし、日々せっつかれて生きている私にはそういった描写がまどろっこしくて仕方がない。できるだけのんびりとした気持ちになったときに読むようにしたのだが、気がついたら、字を読み飛ばし、ページを読み飛ばし、場面が切り替わるところを探している自分に気づく。
人間、変われば変わるものだ。
高校生の時には擬古文にはまったこともあった。現代文とは微妙に違う言葉をゆっくりと追いながら、頭の中では自然に言葉が映像にかわって、本の世界を堪能していた。
・・・自分も変わったんだなぁ・・・と思う。