Beanの日記

徒然日記

「劣等生の東大合格体験記」 石黒達昌

15歳の寺子屋 劣等生の東大合格体験記

15歳の寺子屋 劣等生の東大合格体験記

 

 

「劣等生の東大合格?」

日本語を間違っているんじゃないかと思うタイトルだ。こういうタイトルの本は普段なら手には取らないけれど、息子を連れて行った図書館にあった「15歳の寺子屋シリーズ」だったから、時間つぶしに手にとった。
サブタイトルは、「作家兼外科医の劣等感をパワーにする方法」だ。
「劣等生で東大理科IIIかい。あー、嫌だ嫌だ。」
 
読もうと思ってとった3冊の中で一番最後、もう、これしか読むものがなくなってから読んだ。中身はいたって普通の「15歳の寺子屋シリーズ」で、嫌味な話ではなかった。
 
心に残った箇所をぬきだすと、

 それまで素通りしていた知識が自分のものになっていくというのが実感できる喜びは、実は、学問することの楽しさそのものだった。
 野暮ったい言葉かもしれないけれど、「学問する喜び」ってのは、つまり、「深く」わかる喜びなんだと思う。
「深く」わかるためには、やみくもに新しい領域に進むのをやめて、足元を確認しながら立ち止まるほうがよい。

 

今、息子を見ていると、詰め込み式の勉強になりがちだ。塾で問題を解くための訓練をうけ、家では熱心にその練習をする。訓練と練習で解き方や着眼点を体で覚え、自力で解けるようになる。それを繰り返している。
息子がどこの中学に行くことになるかはわからないけれど、中学に入ったら、足元を確認しながら立ち止まる勉強にも気がついてほしい。