Beanの日記

徒然日記

「人生を面白くする本物の教養」

「人生を面白くする本物の教養」

2015年に出版された本だが、内容に古さは感じない。「知識を活かす」ことの面白さが書かれている。

AIにはできないことに言及する記事や作品をよく見かけるが、薄っぺらく感じることが多い。本書も併せて一読する価値があると思う。

 

 

教養とは生き方の問題

知識はたしかに大切ですが、知識=教養ではありません。

 

 

・日本と外国の大学生の違い

日米の大学生が在学中にどのくらい本を読んでいるかを調べた調査がありました。それによると、日本の大学生が平均約100冊の本を読んでいるのに対して、アメリカの大学生は平均約400冊という結果が出ていました。

 

→大学生って言うのがミソだな。

 

大学を卒業したら企業などに就職するのは日米ともに同じですが、アメリカの大学生の人気就職先は見事にバランスよく三等分さてています。ベンチャー、NPO・NGO、公務員の三分野です。

 日本でよく知られているゴールドマン・サックスやボストンコンサルティング、マッキンゼーといった高給でも有名な優良企業は、意外にも40位とか50位のあたりをウロウロしています。学生たちが、「そういった企業はいまがピークだから」と考えているからです。(中略)明日のアップルやグーグルを目指して思う存分腕を振るった方が夢があるというのです。

 それに対して、日本の大学生はと言えば、(中略)寄らば大樹の陰、きわめて保守的で依存的です。

 

→バブル期あたりの学生は、というか教官も大学も、いやもっと言うと世の中全体が、勤勉じゃなかったと思う。勤勉になろうと思っても、周囲がそういう雰囲気じゃなく、勤勉は相手にされない時代だったように思う。その時代を謳歌してまたあぁいう時代がきたらいいのにと言う人もいるけれど、私は「虚」だったなぁと思う。

 

→最近の学生は真面目だと思う。でも、小さくまとまっているというか、タイパ・コスパ、無駄、損・得といったことをすぐに口にし、短絡的な印象がある。大人のせいだろうなぁと思うけど。だって企業がそんな感じだから。両親が家に帰ってきて、そういう話をするんだと思う。

 

→筆者が書いているように、海外の大学生は優秀で勤勉だという話はよく聞く。私にはそういう知り合いはいないので比較できないが、帰国生なら何人か見て知っている。同級生、同僚、息子校の親子たち。

一言に帰国生とその家族といってもいろいろだが、残念ながら、私の知り合いで勤勉だと感じる人はいなくて、みな普通だ。努力も能力も普通なのに、承認欲求が強いなぁと感じる人は多い。

 

 

・大学の授業料

日本では親が学費の面倒を見るのが一般的ですが、アメリカでは親はお金を出しません。大学へ行きたければ、自分で銀行ローンを汲むなりして学費を捻出しなければならないのです。

 

→これ、いいな。

 

 

・考える力(ロンドン在住、娘を現地の小学校に通わせる友人から聞いた話)

あるとき、12歳の娘さんが宿題の相談に乗ってほしいと持ちかけてきたそうです。(中略)宿題とは次のようなものだったといいます。

 中世に、サックス地方の裕福な農家へ嫁いだ女性が書いた日記があった。その農村を仕切っていた地主の執事が書いた記録もあった。それから、19世紀にその時代の農村を調べたオックスフォード大学の教授が書いた「サックス地方の中世の農家の形態」という論文もあった。この三つを読むにあたって、どういう点に注意すればよいか、というのが宿題の内容だったそうです。

 (中略)娘さんは、「嫁いだ女性が書いたことには嘘がないと思う。村で起こったことがありのままに書かれているだろう。でも、自動車も電話もない時代だから、自分の目で見える狭い範囲のことにとどまっていると思う。地主の執事が書いた記録は、おそらくより多くの年貢を取りたいという気持ちが働いているだろうから、作物の収穫量などを加減して書いている可能性がある。それを含んで読まねばならないと思う。それからオックスフォード大学の教授の論文は客観的なように見えても、どこかで自分の学説に都合のいいように脚色されている恐れがある。だから頭から信じないようにした方がいいと思う。(後略)」

 

→課題としてでてくると考えられるけど、自分の生活の中で直面すると自分の都合や気分で受け取っちゃうのよね。

 

→この課題は今の時代だと、AIに丸投げする子も多いだろうなぁ。コンピュータが出せる課題という意味では一緒だな。笑

 

 

・農作物の輸出国ランキング

1位 アメリカ

2位 オランダ(九州ぐらいの面積しかない小さな国)

オランダの農作物の輸出額は9兆~10兆円。日本も頑張れる余地がある!

 

 

・「わが国固有の領土」という概念

日本ではよく「歴史的にもわが国固有の領土」という言い方をしますが、「固有の領土」という概念は必ずしも万国共通ではなく、とくにヨーロッパではあまり聞いたことがありません。それほどの国の領土も取ったり取られたりを繰り返して現在の形に落ち着いてるからです。

 

 

・ある中国人との会話

「日本は面白い国ですね」というので「何がですか?」と尋ねたら、「我々の国は社会主義です。しかし、金融については市場原理を重視しています。日本は建前で資本主義を謳っているのに、金融は社会主義的ですね」と言うのです。

 

「ソ連が壊れたから、こんどは中国の番ではありませんか?」と聞いたところ、「出口さん、中国は大丈夫です。ソ連んがなぜ壊れたか、本当の理由を知らないでしょ?」と言うのです。「やはり社会主義とか共産主義とかは人間の本性に反しているのではないですか?」と答えたところ、「ロシア人は読む本がなかったので勉強の教材がなく、国を治める術を知らずにほろんだのですよ」と言うのです。「彼らは、マルクス、レーニンしか読んでいません。われわれはマルクス、レーニン、それに毛沢東を読んでいますが、それよりも何よりも四千年の当時の歴史を学んでいます。絶対に中国は潰れませんよ」

 

→こういう中国人、好き。

 

 

・中国が一番不安定化して困るのは???

何よりも欧米の人々は、巨大な中国が不安定になることを危惧しています。人権問題などがよほどひどくならない限りは、共産党政権であっても安定政権の方をむしろ歓迎するのではないでしょうか。よく考えてみれば、中国が不安定化して一番困るのは、最大の貿易相手国であるわが国です。

 

・ある中国人大学生の話(優秀さのスケールが違う)

中国では、TOEFL(120点満点)で110点以上取らなければアメリカの一流大学には行けない。

日本語もペラペラだったのでどうやって勉強したのかを尋ねたら、「北京大学でひたすらテープを聞き、図書館にある本を読んだ。夏目漱石、森鴎外から村上春樹まで読んだと言っていた。誰が一番好きかとなたずねると、漱石という答えで、明治の日本が今の中国に似ていると感じたそう。

 

 

・仕事とはあえて言えば「どうでもいいもの」

1週間の時間のうち、仕事は2,3割。残りの7,8割の時間のほうが大切。

何事であれ「面白いかどうか」「ワクワクするかどうか」を人生の根底に置いている。

「ワークライフバランス」という言葉があるが、「ライフワークバランス」と言い直すべき。

「どうでもいい」と思う方が職場や仕事にとってもプラスだと思う。鬱病などにならずにすむ。家族は取り替えられないが、仕事は変わればよい。