巷で聞いたことがある話が多かったが、本人にインタビューをして書き起こしたものだからだろう、生々しさがあった。
【メモ(本文の抜粋と思ったこと)】
・東大生は希少ではない?
総務省統計局の発表によれば、2019年の新成人は125万人。かりにこれを一学年の総数とすれば、同年の東京大学の合格者数が3084人(うち女子538人)であるから、単純に割り算をすると約405人に1人である。
(中略)
必ずしも成績が優秀なものから順に東大に合格するわけではないが、ザックリと人口の上位0.25%の成績優秀者が彼らと言えるだろう。
(中略)
甲子園の出場者が春夏合わせて1458人、司法試験の合格者数が約1500人、医師国家試験の合格者が約9000人である。もちろん狭き門にはちがいないが、東大生がそれほど希少、特殊な集団でないことはお分かりいただけるのではないか。
→この本では数字を出して話をする箇所がいくつかあるが、筆者の数字の使い方に違和感を感じる。例えば、上で抜粋した例だと、日本人の同級生に東大生は3084人、甲子園球児は1458人だから、甲子園球児のほうが希少としている。
筆者がい言いたいことはわかるし、あげ足を取るつもりはないが、随所で気になった。
山手線で東大生と同じ電車に乗り合わせる確率の例えはわかりやすいと思った。
・東大生の生き苦しさ など
法学部の学生できちんと先のことを考えている人は、大学とは別にLEC(LEC東京リーガルマインド)やTAC(TACWセミナー)といった公務員予備校に通って、国家公務員I種試験(現・国家公務員採用総合職試験)や司法試験に向けた勉強をするんだよ。
それらの試験の難易度は、東大入試よりもはるかに高い。
(中略)
大学の講義ではその手の試験について一切フォローがされていないので、自分で計画的に受験勉強をしないといけない。
(中略)
俺みたいに、大学生活を送りながら受験勉強を頑張る根性のないやつが銀行に就職するのよ。
金融業界って新卒を大量採用する上に学歴をかなり重視するんだよね。邦銀のメガバンクや大手生損保も東大の新卒ってだけで簡単に内定がとれるんだよ。
(中略)
経済学部から銀行に行こうという人には、それなりの志があるのかもしれないね。お金で社会を回す仕事をしたいと考えている人もいるだろうけどさ。ただ、法学部の学生にかぎっては後ろ向きな理由が多いと思うよ。
俺もそうだったんだけど、東大法学部の人間は『公』と『民間』の線引きを強く意識するのよ。それで、民間を公より一段か、下手をすれば二段くらい下に見てる。口には出さないけど、法学部の人間はみんなそう。
(中略)
他学部のことは寡聞にして知らないけど、俺たちの文化では東大法学部を出ていて民間に行くようなやつは『落ちこぼれ』なのよ。
→東大の面倒見の悪さについては、SNSや広報などを見ていてもわかる。というか、一般的に、私立の方が面倒見が良いような気がする。
例えば、慶応が窓口を設けて組織的に動いている印象を受けるのに対して、東大は銘々が好き勝手に自分のやりたいようにやっている印象をうける。入学後の学生の扱いも同じだと思う。相談したいことがあった時に、慶応ならどこかに相談すればしかるべきところを紹介してアドバイスをしてくれそうだが、東大は運が悪ければいつまで経っても解決しないかもしれないと思う。これは、私立中高で難関校が自由(自主性、放任)、中堅校が面倒見が良い(手厚い)と言われるのと同じだと思う。
卒業後の進路やそれに対する偏見は、、、今でもそうなのだろうか。だとしたら同窓会がつまらなさそうだな。
・東大卒とその他の学習能力の差は、文書を作成する仕事で特にわかりやすい
後々のトラブルになったときのために、客とのやり取りを文章で詳細に記録して上に報告するという仕事があるんだけど、この報告書を、例えば、MARCH卒のやつらが作成すると、まぁ、びっくりするほど日本語になっていないんだよね。
→青学や立教を卒業した作家って多いよね?小説と報告書は違う種類だと思うけれど、伝わる文章を書けるか否かだから同じだと思う。うむむ、上げ足か?
(筆者が伝えたいことはわかっているつもりです)
