最初、言葉選びに少し違和感を感じたが、小さいことにこだわらずに大意をくみ取るように読みすすめた。読み進めるうちに違和感はなくなった。
「思考アルゴリズム30」というのがついていて(本の見出しの一覧)、その大半は時々思い出したいと思ったのでスマホに納めた。
筆者は「失敗には理由があるが、成功は運(偶然)の可能性がある」とし、運(偶然)ほど怖いものはないと言っている。
失敗は考えなくても良いケースの発見だ。失敗を9回繰り返したら、考えなくてよいケースを9件発見したことになる。いっけん失敗がないほうがよく思えるが、発見をもって次のステップにすすむのと運(偶然)だけで次のステップにすすむのには大きな違いがあるとしている(ずっと運がついていくるとは限らない)。
また、「過去」は変えられないが「過去の意味」は変えられるという記述があった。
こういう考え方は好き。
総じてポジティブ!
【心に残った記述と感想】
■ 成功するための方法
① すでにできている人を探す
② その人ができている理由を明らかにする
③ わかった方法をそのまま実行する
かつて、勝間和代さんが同じことを言っていたのを聞いたことがある。勝間和代さんは、「成功した人にやり方を聞いてそのとおりに同じことをする。これはどうするんだろうと思ったことは逐一聞いて確認する」と言っていた。
また、勝間さんはこうも言っていた。「簡単なことなのに、できる人が少ない。「それいい!」と思ったことをつまみ食いして真似るのではなく、そのとおり、そのままやることが重要」だと。人はできない・やらない・やらないほうがいい理由を見つける天才だからすぐに言い訳に走っちゃう、難しいなぁと思った。
それから筆者は、「他人と同じではうまくいかない」という思い込みは間違いだと言っている。成功している人は「うまくいっている人のやり方=王道」を謙虚に学び真似る。それに何の躊躇もない。そこに「自分らしくあらねば・・・」という強迫観念が全く見られない。「自分らしさ」に固執すると、成長の余地が狭まると言っている。
御意!
小さい子を見ていて思う。本当にそのまんま真似をしようとする。大人から見ていて「そこはどっちでもいいんだよ」と思うことにもこだわって、「融通が利かないなぁ、阿保だなぁ(可愛い)」と思うことがある。小さい子は「自分らしく」なんて少しも考えていない。ただ、出来るようになりたいだけ。お兄さんお姉さんと同じようにしたいだけ。だからといって彼ら彼女らに個性がないかと言えばそんなことはない。彼ら彼女らは個性のかたまりだ。そんなことで個性は失われない。
■ 「自分らしさ」というラスボス
彼女に全部合わせている人に、「自分のよさがなくならないか」と聞いたら、
「”自分のよさ”なんて信じているのは自分だけ。
おれは『彼女と仲よくすごせる自分』になりたい。
そう思っていたら、いくらでも変われるよ」
こういう恋愛(人付き合い)はどうなんだろう?
人間関係の中にはこういうふうにドライに割り切れたら楽だろうと思うものもあるけれど。
■ ロジカルシンキングができる人ほど、「深い悩み」にはまり込む
理由は「原因解消思考」。「これが問題の原因である」という思い込みにとらわれている。どれだけ理路整然と物事を考えられる人でも、前提が誤っていれば当然、答えも間違う。
筆者は、飽きずに延々とあれこれ言葉で考えていける人(≒ロジカルシンキングができる人、頭がいい人)が陥りやすいと言っている。
会社時代のいろいろを思い出したわ(詳細は自粛)。
一個人でできることとしては、悩みはじめ迷走しだしたら、思い切って「無」になることが大事だと思う。言葉の世界から離れる。ジョギング、散歩、家事、なんでもいい、とにかく集中できて無になれることを意識してやるのが良いと思う。
あぁ、これは正に東洋哲学!「自分とか、ないから」に書かれていることに感銘を受けたわけではないけれど、行き詰ってきたら「いったん空にして入れなおす」という習慣は大事だと思う。
■ 「第二印象」を磨け
第一印象をよくするのは難しい。初対面では相手が話していることにひたすら耳を傾け、それを理解することに集中する。
「この人は何を大事にしているのだろう?」
「どんな価値基準を持って生きているのだろう?」
これを経たうえで同じ人ともう一度出会うと、各段にやりとりしやすくなっている。
ご縁があれば、2度目3度目があるわね、きっと。その時にかけるというのはありだと思う。こういういさぎよさは好き。
■ 勘違い語録
・「うまくいかない」と「思い通りいかない」は違う
・「あきらめが早い」と「切り替えが早い」は違う
・「ギャンブル」と「チャレンジ」は違う
・「まず行動しろ」とは、「何も考えずに思いつきを実行に移せ」ではなく、「まず『徹底的に調べる』という行動をとれ」という意味
・マネージャーの仕事は人を管理して働きかけることではなく「仕組み」に働きかけること
■ リクルートの江副さん
「器の大きさとは、何だと思いますか」と質問したら、「どれだけ多くの人の価値観を知っているか」と答えた
江副さんについて書かれた本はたくさんあるので、そのうち読んでみようと思う。
