小林秀雄と岡潔の談話。全く専門が違うお二人が何をしゃべっているのかが気になって借りてみました。
お二人の会話が嚙み合っているのか、相手の言葉に引っ掛けて交互に喋っているだけなのかわからない部分もありましたが(特に最初の方)、話が進むにつれてなんとなくわかりあっている部分がありそうだと思いました。ちょっとした料亭で、美味しい料理をつまみながら日本酒を酌み交わすお二人の姿が目に浮かびました。
就寝前の息子との読書タイムに使ったら、息子が、
:「こいつらどこでどういう風にしゃべてんの?」
:「2人もすっげぇーナルシストで、お前にわかるか?って言いあっているよね。」
と言っていました。
個人的には岡潔の話は腹に落ちます。大学の専攻が近いからかもしれません。
例えば、
数学の体系に矛盾がないというためには、まずは知的に矛盾がないということを証明し、しかしそれだけでは足りない。銘々の数学者がみなその結果に満足できるという感情的な同意を表示しなければ、数学だとは言えない。
知性や意志は、感情を説得する力がない。人間というものは感情が納得しなければ、ほんとうには納得しないという存在らしい。
