Beanの日記

徒然日記

ミッキーマウスの憂鬱 松岡圭祐 ★★★★★

ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)

ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)

東京ディズニーランドを舞台に繰り広げられるフィクション小説。
主人公の後藤大輔は、高校卒業後、フリータで職を転々としてきたが、このたび、「夢と魔法の王国」東京ディズニーランドで働くことになった。prologueの採用試験からはじまり、以後、1st day、2nd day、3rd dayと、仕事始めから3日めまでの様子が物語になっている。読者の誰にも、後藤大輔が勘違い君として描かれているのは明らか。しかし、後藤大輔は決して特別なケースではない。新入社員/若手社員の多くは、程度の差こそあれ、こんな感じだと思う。組織の一員として働いていくことができるのだろうか?後藤大輔の結末はいかに?
作者がディズニーランドを綿密に取材して構想した小説なので、リアリティがあり、ひきつけられた。
軽い読み物なので、すぐに読めます。秋の夜長にお勧めです!