Beanの日記

徒然日記

生物と無生物のあいだ 福岡伸一 ★★★☆☆

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

「生物と無生物の境界って何?」これは私がまだピチピチで、ブルマーなんぞをはいて炎天下の下で体育の授業をうけていたころに思った疑問のひとつだ。正確に言うと私の場合、「ちまたにあふれるマスコミの言葉を受け入れると、酵母菌とか乳酸菌とかいいイメージのある菌類の繁殖や活動にはドラマがあり生物扱いされている。それに対し、大腸菌エイズウィルス、風邪ウィルスのように人間に悪い作用を及ぼす菌類の場合は繁殖という言葉よりは分裂して増えるという言い方をされ、無生物扱いされているような気がする。でも、どう違うの?」と思っていた。高校の理科は物理・化学だったこともあり、その後誰かに疑問をぶつけることもせず、そんな疑問は忘れていた今日この頃というところだった。
本の帯に、「50万部突破!」とか、「新書大賞、サントリー学芸賞ダブル受賞!!」とか、「読み始めたらとまらない極上の科学ミステリー」とか書いてあり、著名人8名がそろって絶賛(?)しているし、これはもう読むしかないでしょうと思って読んだ。
でも、わたし的にはいまいちだった。学者の世界の裏話や筆者の幼少時代の話など、メインストーリとは関係のない部分は面白かったが肝心の部分については盛り上がりに欠けた。
ちなみに、繁殖するものは生物という考えでいいみたいです。