Beanの日記

徒然日記

月の砂漠 青山真治

IT、ベンチャー、株、ドラッグ、家庭崩壊、、、といった最近よく聞くキーワードをストーリの背景にもりこんだシナリオ風小説。小説を読んでいる間中、頭に映像がパンパン浮かぶ一方で、登場人物の内面的なイメージがわかない。そのせいか、読んでいるときは面白かったが、読後にはなにも残らない、読んだらそれっきりの作品である。
これだけのキーワードがあるのだから、なにか発見があったり、考えさせられたりするだろうと期待していたので残念。
ブログに登録する前に、アマゾンのカスタマーレビューをのぞいてみた。「作者自身が、小説で取り上げたテーマについて答えを出せないでいるのではないか」というコメントがあった。なるほど、そうなのかもしれないと思った。
#本についている作者略歴を見たら、映画監督でもあるようです。作品がシナリオ風にみえたのに納得しました。その後、Wikipediaを見て少し怖くなりました。