- 作者: 連城三紀彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1987/08
- メディア: 文庫
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死に別れた妻の母と暮らす男性を主人公にした話。
「恋文」と同様、すごく面白いというわけではないがすぅっと最後まで読めた。
あらすじは次のとおり。
和広は1年前、結婚3ヶ月目で妻を亡くす。ほぼ時を同じくして勤めていた会社が倒産。今は車の中古販売会社に勤める。妻が亡くなった後、妻の母タヅが押しかけてきて一緒に暮らすことになり、1年が経過する。
義母タズは、戦争時代に青春を過ごし、働き者ではあるが男運がなく、女手ひとつで子供を育て上げたという気丈の強い女性。それが災いしてか、人付き合いが不器用。しかし、和広との共同生活はうまくやる。
一見、タイプの違う二人だが、「命の運はあるけど、他の運がない」という共通点がある。そんな二人が繰り広げる普通の日常生活に恋の話をからめて描かれている。涙度3。*1
[過去の日記:10月7日]