- 作者: 乙一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/05/20
- メディア: 文庫
- クリック: 16回
- この商品を含むブログ (155件) を見る
内容であるが、最初の数ページのインパクトが強かった。童話のような文調で淡々と話が進むのだが、残酷でえぐく、それでいて続きが気になるので読んでしまう、そして「どうしてこんな残酷な話を思いつくんだろう」という筆者に対する非難めいた気持ちもわいてくる。
最後まで読めるかどうかとても不安であったが、読みすすめていくと普通の小説の部分もたくさんあった。作品の中で、普通の小説の部分と乙一さん独特のホラーの世界の部分とが交差しあっており、それが読み手を離さない。こういう小説の書き方もあるんだなぁ・・・と思った。
好き嫌いの分かれる作家だと思うが、個人的にはこういうのもありだと思う。
続けて、乙一さんの他の作品を読もうとは思わないが、少し日にちがたったら読んでもいいなぁと思っている。
# 後でわかったことだが、乙一さんは固定ファンがいる人気作家らしい。